2025/08/06

支援額を伸ばすためのクリエイティブ戦略

はじめに:商品力だけでは支援は集まらない

クラウドファンディングで成功するために、製品の魅力や独自性が重要であることは言うまでもありません。しかし、それと同じくらい、いや時にはそれ以上に大切なのが「伝え方」=クリエイティブの設計です。

特にプロダクト系クラファンでは、ユーザーは瞬時の判断で「読む・読まない」「支援する・離脱する」を決めてしまいます。
そのため、どんなに優れた商品でも、“伝わらない”構成やビジュアルでは支援は集まりません。

OIKAZEでは、これまで数々の1,000万円〜1億円規模のプロダクト系クラファンを支援してきました。その中で明確になっているのが、「クリエイティブの改善で支援額が何倍にも伸びた」事例が数多く存在するという事実です。

本記事では、そうした実践の中で導き出された成果に直結するクリエイティブ戦略を、広告・ビジュアル・構成・ページ設計という複数の視点から詳しく解説します。

ユーザーの“購入判断”は一瞬では生まれない

「人は3秒で買うかを決める」とよく言われますが、クラウドファンディングでは必ずしもそうとは限りません。
正確には、最初の3秒で“興味を持つかどうか”を判断しているにすぎず、支援という意思決定に至るまでには、さらに多くの要素が関係しています。

この構造を理解しておくことで、クリエイティブに対する設計の方針が明確になります。
具体的には、ユーザーの支援行動は大きく以下の2ステップに分けられます:

  1. 「面白そう」と思わせてページを開かせる(広告・サムネの役割)

  2. 「この製品は自分に必要だ」と納得してもらい、支援に至る(プロジェクトページの役割)

それぞれのステップで使うクリエイティブの“目的”が異なるため、両者を混同してはいけません。

広告・キービジュアルの役割:とにかく“立ち止まらせる”

SNSや検索広告、プラットフォームの新着一覧など、ユーザーが流し見している環境でスクロールの手を止めさせるのが、広告やキービジュアルの最大の目的です。
このフェーズでは、ユーザーは商品についての知識も興味もゼロ。
「なんか面白そう」「これ、なんだろう?」と思ってもらえなければ、詳細ページにすら来てもらえません。

有効な構成要素

  • 構図・色・余白に工夫を凝らした印象的な写真

  • 課題提示 or ベネフィット提示が1秒で伝わるコピー

  • 数量限定・先着割・早期出荷などの緊急性訴求

  • スペックを一枚にまとめた「プロダクトチラシ風画像」

特にプロダクトの場合、複数のキービジュアルパターンを用意してティザー広告でA/Bテストを行い、もっとも反応率の高いビジュアルを本番で採用する手法が有効です。

プロジェクトページの役割:支援の“納得”を生む構成と演出

広告などでページに誘導した後、いかにその訪問者を支援へと導くか。
ここでの主戦場が、プロジェクトページです。

訪問者が支援に至るまでに必要な“納得材料”

  • 共感できる課題設定と開発ストーリー

  • 独自性のある機能や仕様(比較表や図解)

  • 使用シーンをイメージできるライフスタイル提案

  • 実績・レビュー・第三者評価の掲載

  • 丁寧なFAQや保証対応の提示

とくにガジェットや生活家電などのプロダクトは、論理的な説得と感情的な共感の両輪で構成するのが理想です。
製品説明ばかりでは飽きられる一方、感情に偏りすぎても「買う理由」が見つからず離脱されてしまいます。

見せ方の例:AV WatchやITメディアとのPR連動

OIKAZEが手がけた事例の中でも、専門メディアとの連動が大きな後押しとなったプロジェクトがあります。
例えばAV Watchや家電Watchのようなメディアは、読者がガジェット好きで購買意欲も高いため、記事を通して製品の信頼性・技術力を語ってもらうことで、購入理由を補強できます。

さらに、こうしたメディア記事がGoogle検索でも上位に表示されることで、ページへの流入+信頼性の強化を同時に実現できます。

すべては“統合設計”が鍵

成功するプロジェクトに共通しているのは、「ビジュアル・コピー・ページ構成・広告戦略」が一貫した思想のもとで設計されていることです。
断片的に作るのではなく、全体を1つのブランド体験としてデザインする視点が求められます。

OIKAZEでは、プロダクトの魅力を深く理解したうえで、

  • SNS広告素材の設計

  • キービジュアルとサムネイルの方向性

  • プロジェクトページの構成・ライティング

  • PR記事や展示会資料との連動

など、すべてを戦略的に統合して制作しています。

まとめ:見せ方で支援は変わる

プロダクト系クラウドファンディングでは、「良いモノだから売れる」とは限りません。
良さが“正しく伝わる”ことで初めて、支援されるのです。

広告で立ち止まらせ、ページで納得させ、支援へ導く。
この流れをデザインできたとき、プロジェクトは想像以上の成果を生み出します。

📩 OIKAZEでは、クラファンの戦略設計・撮影・制作・PR・広告運用まで一気通貫でサポートしています。
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