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1億円を目指すクラウドファンディング、最初の30日でやるべき5つのこと
はじめに:1億円プロジェクトは「設計」で決まる
クラウドファンディングで1億円を超えるようなプロジェクトには、“偶然のヒット”は存在しません。
とくに、ガジェットやライフスタイル製品、IoT機器といったプロダクト型クラファンにおいては、ローンチ前の仕込み量がそのまま初動の支援額に跳ね返ってくる世界です。
OIKAZEが支援してきたプロジェクトの中でも、1億円を達成した多くの事例が、「公開初週で目標金額の30%以上」を集めています。これは後半の伸びを生む“勢いの起点”であり、背後には綿密な事前戦略と、データに基づいた設計が存在しています。
本記事では、そんな大型調達プロジェクトの公開初月における成功パターンから、**「最初の30日でやるべき5つのこと」**を解説します。
1. 事前登録とリード獲得:“支援予備軍”が成否を分ける
クラウドファンディングの成功は、公開前にどれだけ「支援する準備ができている人」を抱え込めているかで決まります。
OIKAZEではこれを「支援予備軍(リード)」と定義しています。
なぜ事前リードが重要なのか?
クラウドファンディングは、プラットフォームのランキングや注目枠、SNSでの言及など、**勢いがあるものがさらに露出する“増幅型構造”**になっています。
つまり、公開直後に支援が集中するほど、二次・三次の自然流入が起きやすくなるのです。
実践アクション
- ティザーサイトの設置: メールやLINE登録の導線を用意し、先行割引などのインセンティブを提示
- Web広告の活用: Meta(Instagram/Facebook)やGoogle広告で、関連興味層へリーチしCPLを検証
- オフライン施策: 展示会・体験会・モニター設置などで熱量の高いリードを獲得
また、登録者に対しては以下の“温め施策”が有効です:
- ステップメールで開発ストーリーを配信
- 限定アンケートで関与度UP
- 公開カウントダウンで期待値を高める
KPIの目安(1億円級プロジェクト)
指標 | 数値目安 |
メール/LINE登録数 | 1,000件以上 |
メール開封率 | 30%以上 |
CTR(本文内リンク) | 10%以上 |
公開後CVR(支援転換率) | 20%以上目標 |
2. プロジェクトページは“3秒で判断”される導線設計を
クラウドファンディングのページは、「長文資料」ではなく瞬間的に価値を伝え、スムーズに支援へと導く体験設計が求められます。
最初の3秒が勝負
ページ冒頭(ファーストビュー)では、以下の要素を組み合わせて一気に魅力を伝えましょう:
- キャッチコピー
- 商品写真
- ベネフィット(得られる価値)
- 限定要素(先着割引・早期出荷など)
さらに、**“チラシのようなビジュアル”**をページ中に一枚挿入することで、以下の情報を視覚的に伝えられます:
- 製品の構造・スペック
- 使用シーン・活用方法
- バリエーション・付属品など
これにより、スクロール中心のスマホ閲覧者にも**一目で製品を理解してもらう“俯瞰マップ”**として機能します。
ABテストで見せ方を磨く
OIKAZEでは、ティザー期間中に複数パターンのキービジュアルやコピーをテストし、最も反応の良いものを本番に投入する戦略を採用しています。
3. 初動設計:初週で30%を集める“爆発力”をつくる
ページが完成していても、初動で支援が集まらなければ、プラットフォームでの露出は広がりません。公開初週に勢いを生むためのアクションが重要です。
ローンチタイミング
- 火曜 or 水曜の午前中が最適(ビジネス層が動きやすい)
- 初日限定の特別リターンを用意し、“今支援する理由”を提供
初動支援の流れをつくるには
- 登録者一斉配信(メール/LINE/SMS)
- SNSライブ配信や開発者トークで熱量を高める
- 支援完了後の「SNSで応援する」誘導や、支援者限定コミュニティへの招待
こうした体験によって、支援者が“共犯者=応援団”へと変化し、さらなる拡散と支援の連鎖が生まれます。
4. PRメディア&プラットフォーム広告の掛け合わせが鍵
1億円規模のプロジェクトでは、「誰が・どの文脈で紹介してくれるか」が成功に直結します。
専門メディアと連携するメリット
例えば、AV Watch/家電Watch/デジカメWatchといったガジェット系メディアに取り上げられると:
- 製品の価値を専門的に解説してもらえる
- 読者層がクラファンのコアターゲットと重なる
- 検索でレビュー記事が残り、長期的な信頼材料になる
プラットフォーム公式広告の活用
MakuakeやGREEN FUNDINGなどが運用する公式SNS・広告枠・メルマガは、CVRが非常に高い傾向があります。
その理由は、プラットフォーム側が膨大な購買データに基づき、支援しやすい層に最適化して配信しているため。また、**“公式が紹介している”**という心理的信頼も後押しになります。
5. リターン設計:ロジックで1億円を積み上げる
良い製品であっても、価格設定とラインナップが最適化されていなければ1億円には届きません。
目安となる構成例
- ¥15,000 × 2,000人 = ¥30,000,000
- ¥18,000 × 2,000人 = ¥36,000,000
- ¥30,000 × 1,000人 = ¥30,000,000
- ¥100,000 × 40人 = ¥4,000,000
**階層構造(入口/主力/プレミアム)**に分け、選びやすく支援しやすい構成を意識しましょう。
設計時の注意点
- 選択肢が多すぎるとコンバージョンが落ちる(5〜7種が目安)
- 高単価は「限定+特別仕様+ストーリー」で差別化
- 段階的価格UP(早割→通常)で単価を引き上げる
まとめ:勝負は“公開前”に決まっている
プロダクト型クラウドファンディングで1億円を狙うなら、公開時点での仕込みこそが成否を分けます。
事前登録、ページ設計、初動支援、広告・メディア連携、リターン設計──。
すべてが「支援したくなる流れ」に設計されているかを、今一度見直してみてください。
OIKAZEの支援について
OIKAZEでは、戦略設計/リード獲得/撮影(静止画・動画)/ページ制作/PR連携/広告運用まで一気通貫でサポート。
大型クラウドファンディングに特化した豊富な実績で、貴社のプロダクトを“支援されるブランド”へと導きます。
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