2026/11/06

クラウドファンディングのティザー広告完全ガイド|予算・LINE集客・ABテストを図解

新しい商品をクラウドファンディングに出す。ページも写真も準備した。でも、公開ボタンを押した日に、誰がその商品を見に来てくれるだろう。ここが見えていないなら、公開前に取り組みたいのがティザー広告です。

クラウドファンディングのティザー広告は、公開前に商品を知ってもらい、LINEなどで案内を受け取る人を集め、伝わる訴求を確かめるための広告です。「近日公開」と知らせるだけで終わらせず、集客と検証を同時に進める準備として考えます。

公開前の広告、ティザーLP、LINE、ABテストから公開へ進む準備を描いたOIKAZEのオリジナルイラスト。
公開する前に、見込み支援者と「伝わる理由」を育てる。

OIKAZEでは、1,000万円超から数千万円規模を目指すプロジェクトで、ティザーLPを用意し、事前広告と分析を組み合わせる準備を重視しています。本稿ではその実務上の考え方を、初めて担当する人にも追える順番で解説します。

以下の3〜5%・10%は、OIKAZE担当者が共有した運用上の目安を、計画用のシナリオとして使うものです。公開された業界平均や成果保証ではありません。登録単価・価格・予算配分も計算を理解するための仮定で、実際の見積もりや実測結果とは区別します。

1.ティザー広告には「集める・知ってもらう・確かめる」の役割がある

公開日に案内を届ける相手を集める

公開前にLINE公式アカウントへ登録してもらえば、公開時に改めて案内する接点を持てます。初めて広告を見る人へ、商品を知るところから支援まで一度に求めるより、検討する時間をつくれるのが特徴です。登録は購入の約束ではありませんが、関心を持った人と次に話す入口になります。

例えば、架空の「折りたたみ式作業台A」を準備しているとします。広告で使う場面を見せ、LPで大きさや片付け方を説明し、LINEでは公開日や詳しい仕様を案内する。公開後は実際のリターンを選んでもらう。このように、相手の判断を段階に分けます。

登録しなかった人にも、商品を知る機会をつくる

ティザー広告の接触者全員が、その場でLINEへ登録するわけではありません。名前を覚え、後日検索する人や、公開後の広告で思い出す人も考えられます。事前に商品が認知されること自体にも意味があります。ただし、その人数や売上への効果を、広告表示回数だけから確定することはできません。

表示回数、到達人数、指名での検索や直接訪問などを観察しつつ、LINE経由で確認できた支援とは分けて記録します。「登録は少ないが認知には効いているはず」という説明だけで予算を増やさず、確認できる変化と、まだ分からない効果を分ける姿勢が必要です。

公開前に、どんな言葉なら関心を持たれるか確かめる

開発側が伝えたい性能と、使う側が興味を持つ場面は、同じとは限りません。作業台Aなら「収納のしやすさ」に反応するのか、「必要なときだけ作業場所を増やせること」に反応するのか。ティザー期間に複数の説明を試せば、公開ページを作り込む前に判断材料が得られます。

ティザー広告の三つの役割を、LINEで接点をつくる、商品を知ってもらう、訴求を検証する、に分けた図。
三つの役割を分けて考える。認知効果を、測れていない支援実績として足し合わせない。

2.「LINE登録者の3〜5%が支援する」を、どう計画に使うか

最初に、どのコンバージョン率なのかを決める

広告運用では、クリック、友だち追加、支援完了のいずれも「コンバージョン」と呼ばれることがあります。会議で「CVRが5%」とだけ言うと、別の数字を話してしまいます。本稿では、LINEへ登録した人が、その後クラウドファンディングで支援する割合を「登録後支援率」と呼びます。

例えば、今回の事前施策で新しく登録した人を対象にするなら、公開前からいた友だちを分母へ混ぜません。公開初日までの支援率と、募集終了までの支援率も別にします。実測では登録と支援の対応を把握できる範囲に限界があるため、計測できない場合は推定値と明記します。

3%・5%・10%を並べ、10%だけで予算を決めない

OIKAZE担当者が実務上の目安として挙げるのは、3〜5%を見込み、好調なケースでは10%程度も考えるという幅です。本稿では3%を低め、5%を中間、10%を上振れの計画ケースとして扱います。案件別の元データや集計条件を公開した統計ではないため、「市場全体の平均」とは位置付けません。

同じ2,000人の登録でも、3%なら60人、5%なら100人、10%なら200人という計算になります。平均支援額を3万円と仮定すれば、支援額はそれぞれ180万円、300万円、600万円です。これは掛け算による試算であり、実際のプロジェクトの結果ではありません。

登録者2,000人・平均支援額3万円を仮定した計画例
登録後支援率 支援人数と支援額の試算
3% 60人 → 180万円
5% 100人 → 300万円
10% 200人 → 600万円

参加回数が増えた人は、別の集団として見る

OIKAZE担当者の実務感覚では、以前のプロジェクトに参加し、商品や対応を知っている人は、初めて接する人より支援を検討しやすくなる場合があります。過去の配送、使用感、問い合わせ対応が、次に判断するときの材料になるためです。ただし、回数が増えれば自動的に支援率が上がると断定はできません。

新規登録者と過去支援者では、商品の価格や関心の近さも違います。全員をまとめた高い支援率を、新規広告の見積もりへそのまま使わないことが大切です。実績を蓄積するなら、初回接触の人、過去に登録した人、支援経験がある人を、確認できる範囲で分けて比較します。

3.目標1,000万円なら、LINE登録者は何人必要か

「全体の目標」と「LINEでつくりたい部分」を分ける

まず、ここでいう目標金額は、募集ページに設定する最低目標額とは限らず、事業計画として目指す総支援額です。製造に必要な最低額と、販売・集客の計画上の目標を混同しないよう、社内の資料にも名前を付けておきます。

次に、目標のすべてをLINE登録者だけで達成するのか、一部を担ってもらうのかを決めます。公開後の新規広告、既存顧客、PR、プラットフォーム内の流入も計画するなら、それぞれの見込みを整理します。複数経路を通る同じ人を、別々の支援者として二重に足さないことが前提です。

ここでは、総支援額1,000万円のうち、LINE施策から300万円を目指すと仮定します。30%という割合は説明用の配分で、「初週に必ず30%必要」という一律の成功条件ではありません。LINEへどれだけ任せるかは、過去顧客の規模や、公開後に使える予算で変わります。

三段階の計算で、必要人数が出る

  1. LINEで目指す支援額:1,000万円 × 30% = 300万円
  2. 必要な支援者:300万円 ÷ 平均支援額3万円 = 100人
  3. 必要なLINE登録者:100人 ÷ 登録後支援率5% = 2,000人

平均支援額は、最も安いリターン価格とは別です。本体のみ、セット、数量違いの構成を踏まえて見込みを置きます。送料などを支援額へ含めるかも統一します。まだ構成が決まっていなければ、単価を複数置き、低い単価でも目標と費用が成り立つか確かめます。

仮の目標1,000万円のうちLINEで300万円を目指し、平均支援額3万円なら100人、登録後支援率5%ならLINE登録2,000人へ逆算する図。実績ではなく計算例。
支援額 → 支援者 → 登録者の順に逆算する。すべて計画上の仮定。
LINEから100人の支援を目指す場合。人数は端数を切り上げ
計画上の支援率 必要なLINE登録者数
3% 3,334人
5% 2,000人
10% 1,000人

初めての案件では、10%なら予算に収まるという理由だけで10%を採用しないようにします。3%の場合にも対応できるのか、5%を下回ったら目標や費用をどう見直すのか、先に決めます。必要人数が多すぎるなら、広告を増やす前に平均支援額、LINEへ任せる割合、既存顧客への案内を再検討します。

4.広告費はいくら必要か。登録単価と全体予算を分けて考える

LINE登録単価を掛ければ、媒体費の試算になる

LINE登録単価は、広告費を、その広告から獲得した登録者数で割った値です。広告管理画面で「LINEへ移動するボタンのクリック」を成果にしている場合、その単価は登録完了の単価とは異なります。以下では、友だち追加まで確認できた新規登録者1人の獲得費用を想定します。

既存の登録者や自然流入で獲得できる人数があるなら、その分を広告で獲得する人数から切り分けます。ただし、既存友だち全員が今回の商品に関心を持つとは限りません。案内できる状態か、対象商品の関心が近いか、見込む支援率が同じかを確かめて配分します。

2,000人を広告で獲得する場合の媒体費。すべて仮定
登録単価 媒体費の計算
300円 2,000人 × 300円 = 60万円
500円 2,000人 × 500円 = 100万円
800円 2,000人 × 800円 = 160万円

この例では、支援率が3%なら3,334人が必要なので、単価500円で約166.7万円です。5%なら100万円、10%なら50万円。目標金額だけを聞いて「広告費は何%」と決めるより、支援率と登録単価の両方を置いたほうが、予算が動く理由を説明できます。

規模別の媒体費の試算。LINE配分30%・平均3万円・支援率5%・登録単価500円で統一
全体で目指す支援額 必要登録者数 → ティザー媒体費
1,000万円 2,000人 → 100万円
3,000万円 6,000人 → 300万円
1億円 20,000人 → 1,000万円

条件をそろえたため、この表では媒体費が全体目標の10%になります。10%が相場だからではなく、仮定した四つの条件から出た計算結果です。配信を増やしても登録単価が一定のままとは限らないため、実運用では小さく検証してから段階的に更新します。

媒体費のほかに、制作・運用・公開後の費用がある

広告管理画面へ入れる金額だけでは、プロジェクトの集客予算は完成しません。ティザーLP、写真や動画、コピー、LINEの配信設計、計測、広告運用、公開後の素材と配信費を別の欄へ置きます。どこまでを社内で行うか、外注するかでも必要額は変わります。

発注前に分けておきたい予算の箱
予算区分 含める作業・確認事項
企画・制作 商品整理、LP、撮影、図解、動画、広告案。修正回数と納品範囲も確認
事前広告の媒体費 テスト分と拡大分。計画人数へ足し上げる際は二重計上しない
LINE・計測・運用 配信文、登録経路の設定、分析、問い合わせ、管理費。利用プランや外部ツール費も確認
公開後の集客 新規広告、素材更新、ページ改善。公開前に予算を使い切らない
予備費 再撮影、追加修正、検証の延長など。使う条件を決める

全体像をつかむために、事前媒体費100万円、企画制作・運用70万円、公開後の媒体費60万円、予備20万円と仮置きすれば、集客・制作関連は合計250万円です。これは配分の教材例であり、OIKAZEの料金表でも業界相場でもありません。製造原価、配送、プラットフォーム手数料、税金などは別に組みます。

登録単価が安くても、支援1件の獲得費用が高ければ見直す

登録単価500円で支援率5%なら、支援1人を獲得する媒体費は500円 ÷ 5% = 1万円です。先ほどの100万円から100人という計算とも一致します。これは媒体費だけの獲得費用なので、制作費や運用費を含めた採算はさらに別に確認します。

仮に、原価・配送・手数料・必要利益などを考慮した結果、支援1人あたり広告へ回せる上限が6,000円なら、支援率5%で許容できる登録単価は300円です。3%なら180円、10%なら600円。この条件では単価500円・支援率5%の計画は上限を超えるため、人数を増やす前に設計を見直す必要があります。

5.ティザーLPは「近日公開」の一枚絵で終わらせない

登録する前に、どんな商品か判断できる情報を置く

ティザーLPは、公開前の案内を受け取るかどうかを判断するページです。商品のすべてを隠せば登録が増える、という考え方ではありません。誰のどんな困り事に向けた商品で、何が変わりそうかを説明し、登録後に何を受け取れるのかを明確にします。

作業台Aなら、冒頭に利用場面と一文の価値、その下に開く・使う・片付ける流れ、サイズと収納の目安、開発段階、公開予定、通知の案内を置きます。試作品の映像は試作品と記載し、確認していない耐荷重や「何秒で完成」といった数値を広告用に作りません。

架空の商品AのティザーLP構成例。使う場面、動作と根拠、サイズと条件、価格と公開予定、LINEで受け取る情報の順に並べる。
完成ページの見本ではなく、情報を並べる順番の例。商品に必要な判断材料を追加する。

価格と登録特典で、期待をずらさない

価格を一切伝えずに登録を集めると、公開時に想像より高いと感じる人が増える可能性があります。確定しているなら予定価格や価格帯を判断材料にし、未確定ならその状態と案内時期を示します。安い印象だけで集めた登録者は、商品への関心がある登録者と同じとは限りません。

「LINE登録で公開情報をお知らせします」と、「登録すれば必ず割引を受けられます」も別の約束です。特典を付ける場合は、対象、数量、期限、受け取り方を決め、実行できる内容だけを記載します。登録だけで購入枠が確保されないなら、その違いを分かる位置に置きます。

6.広告からLINE、LINEから支援まで、数字のつなぎ方を決める

「クリックした」と「登録した」は別に測る

最低限、広告費、LPへの訪問、LINEへ進むクリック、友だち追加、公開後の支援を分けます。途中のクリックを登録完了として扱うと、登録単価が実際より安く見えます。広告側とLINE側の数字が違うときは、計測期間、対象、重複、反映のタイミングを確認します。

LINEヤフーの友だち分析マニュアルでは、友だち追加数、ターゲットリーチ、ブロックなどを確認できます。獲得した累計だけでなく、公開時に届けられる接点がどう変化しているかも見ます。登録後支援率の分母を途中で別の指標へ変えた場合は、過去の率とそのまま比較しません。

広告案と登録経路に、共通の名前を付ける

例えば「収納訴求A」「作業場所訴求B」のように、広告、LP、登録経路を対応させます。LINE公式アカウントの友だち追加ガイドで発行するURLや、利用できる経路の分析を確認し、どこまで分けて把握できるかを配信前に試します。少数の数値や個人単位の対応が、常に取得できると想定しないようにします。

LPへの流入整理には、Google アナリティクスが案内するUTMパラメータも使えます。参照元、媒体、キャンペーンに加え、広告案を区別する名前をそろえると、後から比較しやすくなります。ただし、URLへ目印を付けるだけで、外部のクラファン上の支援まで自動的につながるわけではありません。

利用するプラットフォームで確認できる参照元、支援データ、計測連携の範囲を先に調べます。確認できない経路は不明のまま残し、LINE配信後に増えた支援を全部LINEの成果と決め付けません。名前やメールアドレスなどを計測用URLへ入れず、業務上必要な集計単位で扱います。

毎回、同じ定義で確認したい指標
見る数字 次の判断に使う問い
広告費と登録単価 確認できた登録に対して、いくら使っているか
LP訪問と登録 興味を持って来た人が、登録する理由を理解できたか
配信の反応と質問 何に関心があり、どこで判断が止まっているか
ブロック・配信対象の変化 広告時の期待と、登録後の案内がずれていないか
登録後の支援 どの集団が、どの期間に、どこまで支援したと確認できるか

7.ABテストでは、公開後に使える「訴求の理由」を探す

最初に一つ、確かめたい仮説を決める

作業台Aについて、「収納の小ささを伝えるほうが、作業面を増やせることを伝えるより登録につながるのでは」という仮説を置きます。ここで変えるのは、まず見出しの訴求だけです。写真、対象者、価格の説明、配信条件まで一度に変えると、何が反応の違いを生んだか分かりにくくなります。

Google広告の実験ガイドも、仮説を決め、一度に一つの変数をテストし、先に評価指標を選ぶ考え方を示しています。媒体ごとの実験機能や配信の仕組みは別途確認し、単に広告を二つ並べただけで公平な比較ができたと考えないようにします。

架空の作業台Aで行うテスト設計例。成果データではありません
設計項目 決めておく内容
広告Aの見出し 「片付ければ、いつもの部屋に戻る」
広告Bの見出し 「使うときだけ、作業場所をひらく」
そろえるもの 使用写真、商品、予定価格の説明、対象者、期間、予算の条件
主に見るもの 確認できたLINE登録単価。登録後の反応や質問も補助的に見る
記録するもの 仮説、変更点、条件、結果、不明点、次に直す場所

クリック率だけで「勝ち」を決めない

強い言葉や珍しい画像はクリックを集めても、商品の価格や条件を知った後に登録されないことがあります。反対に、クリックは少なくても、使い道が合う人へ届いている可能性もあります。広告をクリックした段階と、商品説明を読んで登録した段階を分け、登録後の質問まで見て判断します。

まだ公開していない商品では、最終的な登録後支援率は確定できません。ティザー段階で選ぶのは「支援が増えたと証明された広告」ではなく、登録や関心の質から見た有力な訴求です。公開後に支援まで確認して初めて、仮説の続きを検証できます。

少ない差を断定せず、次に確かめることを残す

数件の登録差だけで勝敗を固定しないようにします。配信された人数、費用、期間、対象の偏り、日ごとのばらつきも見ます。必要な検証量は、普段の登録率や見つけたい差によって変わるため、「何件集まれば必ず正解」という一律の数字は置きません。

テスト予算を考えるだけなら、各案で100人ずつ登録を得る計画、仮の単価500円で、2案合計10万円と計算できます。ただし100人は必要サンプル数の基準ではありません。この10万円を本獲得予算に含めるのか、学習のための別枠にするのかも決め、支出を重複して積み上げないようにします。

ABテストを、仮説を決める、変える要素を一つにする、同じ条件で比べる、登録と反応を見る、公開ページへ反映し支援で再検証する、の順に示す図。
ティザーで有力な訴求を選び、公開後の支援で続きを検証する。

8.LINEは集めた後が大切。公開までに判断材料を届ける

登録直後に「何の案内か」を思い出してもらう

登録者は複数の商品やサービスを見ています。あいさつでは商品名、どんな情報を届けるか、公開予定や次の案内を簡潔に伝えます。「登録ありがとうございます」だけで終わらせず、広告で興味を持った場面とつながる写真や説明を置くと、接点の意味を確認できます。

公開までの案内は、使い方、サイズ、同梱物、価格の考え方、開発状況、よくある質問など、支援判断に必要な内容を順番にします。回数を増やすこと自体を目的にせず、届ける理由がある情報を選びます。未定の仕様や日程は、確定したものと同じ口調で伝えません。

質問は、広告と公開ページを直す材料になる

作業台Aに「家具のすき間へ置けますか」という質問が集まるなら、たたんだ状態の寸法や写真が足りない可能性があります。「屋外で使えますか」が多ければ、用途の見せ方と実際の対応条件が合っているかを確認します。質問数だけを人気の証拠にせず、説明不足を見つける材料にします。

公開直前と当日は、公開日時、実際のURL、リターンの内容、予定する配送時期、特典の条件をそろえます。ティザーLPでは未定だった情報が確定したなら、その変化も案内します。広告で約束した内容と、支援ページで選べる内容を最後に照合することが、期待のずれを減らします。

9.ティザーの分析を、公開ページ・キービジュアル・広告へ移す

テストが終わっても、結果を報告書へまとめるだけでは準備の価値が半分になります。何に関心を持たれ、どこで説明が足りず、どの条件で反応が変わったのかを、制作物の変更指示へ置き換えます。ここが、ティザー広告を単なる事前集客で終わらせないポイントです。

検証から制作物へ反映する例。実際の結果を記入して使う
確認したこと 公開に向けて直す場所
関心を持たれた利用場面 ページ冒頭の説明、キービジュアルの見出し、広告の最初の場面
登録前に多かった疑問 寸法、収納、使用条件、同梱物の写真とFAQ
価格で期待がずれた箇所 リターンの説明、セットの違い、価格に含まれるもの
動画で伝わりにくかった操作 実演の撮り直し、動作順、見せる角度、字幕
公開後に確認できた支援 広告配分とLINE案内を再評価。登録だけの評価を更新

例えば「収納できること」が有力なら、キービジュアルにも収納場面を使い、ページの上部へ寸法図を移す、といった変更が考えられます。ただし、登録段階の結果を理由に、未検証の性能を強調してはいけません。伝える順番を変えることと、商品の事実を変えることは別です。

公開に向けた制作には、支援前の疑問から考える撮影リストと、リターン名の付け方も役立ちます。

10.準備は、逆算・計測・小さな検証・反映の順に進める

日程は商品や審査状況で変わるため、一律に何週間なら成功するとは言えません。まず、計測を設定する時間、テストを行う時間、結果を受けて制作を直す時間を別々に確保します。広告配信が終わる日と、公開ページの制作締め切りが同じでは、学びを反映できません。

公開まで4週間を確保できる場合の進め方の例
段階 主な作業と次へ進む条件
4週前:設計 目標・単価・支援率・予算上限を仮置き。LPとLINEの導線を確認
3週前:検証 少数の訴求案を比較。登録計測が動き、判断できる材料が集まるか確認
2週前:改善 有力な訴求へ絞り、LP・写真・FAQ・公開ページを修正
1週前:照合 日付、価格、特典、URL、配信内容と生産・配送の予定を最終確認
公開後:再検証 案内を届け、支援まで確認。広告費と登録時の仮説を更新

予算が少なくても、ティザー広告は必要?

大型の支援額を目指し、まだ商品を知る人が少ないなら、公開前に反応を確かめる意味は大きくなります。ただし、計算上必要な広告費を用意できない状態で、目標だけを据え置くのは避けたいところです。訴求を二つに絞る、既存顧客への案内から始める、公開計画を見直すなど、学びを得られる規模へ組み直します。

登録数が足りなければ、公開を延期するべき?

人数だけで自動的に決めず、登録単価、登録後の関心、必要支援額、公開後の集客余地を確認します。計測不良ならまず修正し、価格や用途に理解が得られていないなら説明と企画を点検します。広告を増やす前に、どこで計画から外れているのかを特定することが先です。

既存のLINE友だちが多ければ、事前広告は不要?

過去の接点は強みですが、今回の商品に合うかは別に確かめます。既存の人へ案内して分かることと、新しく獲得した人に伝わるかは異なります。新規と既存を分けて見れば、限られた予算をどちらへ使うか判断しやすくなります。

まず、五つの数字と一つの仮説を書き出す

最初に置きたい数字は、目指す総支援額、LINEで担う支援額、平均支援額、登録後支援率、登録単価です。そこへ「誰に、どの使い道を伝えると関心を持ってもらえるか」という仮説を一つ添えます。この一枚があれば、LP制作と広告配信を同じ目的に向けて始められます。

OIKAZEでは、ティザーLPの制作から広告の訴求検証、LINEへの導線、公開ページやクリエイティブへの反映まで、プロジェクト全体をつなげて考えます。1,000万円超・数千万円規模を目指す計画で、どれだけ事前に登録者を集めるべきか、予算が成り立つかを整理したい方は、無料査定・相談からご相談ください。商品、想定価格、公開予定、現在ある素材をもとに、公開前に準備する順番を一緒に整理します。